冬になると、屋根に積もった雪が思わぬトラブルを引き起こすことがあります。
特に築年数の経ったお住まいでは、屋根材や下地が劣化していることも多く、雪の重みや水分に耐えられなくなるケースが増えています。
ここでは、古い屋根で雪が降ったときに起こりやすい代表的な症状をご紹介します。
- 雪の重みで屋根がたわむ・破損する
積雪の重みは想像以上に大きく、劣化した屋根では構造材が耐えきれず、
屋根がたわんだり、瓦がずれたりすることがあります。
特に木造住宅では、野地板(のじいた)や垂木の劣化が進んでいると、天井がきしんだり、最悪の場合は一部が落ちてしまう危険も。
- 雪解け水による雨漏り
雪が解けるときにできる“雪解け水”が、屋根材のすき間から侵入しやすくなります。
古い防水シート(ルーフィング)が劣化していると、内部まで水が染み込み、
天井や壁にシミができたり、クロスが剥がれたりすることも。
「晴れているのに雨漏りしている」場合は、雪解けが原因かもしれません。
- “すが漏り(氷ダム)”による逆流
屋根の上部は室内の熱で雪が溶け、軒先は冷たく凍る——
この温度差によってできる氷のかたまりを「すが漏り(氷ダム)」といいます。
氷がせき止めとなり、水が逆流して屋根内部に侵入。
これが冬の雨漏りの大きな原因となり、放置すると木材の腐食やカビの発生につながります。
- 雪庇(せっぴ)や落雪による危険
金属屋根や急勾配の屋根では、雪が滑り落ちやすくなります。
屋根の端に雪庇(せっぴ)ができると、突然落下して人や車を傷つける恐れも。
「雪止め金具」を設置することで、落雪のリスクを大きく減らせます。
- 雨樋(あまどい)の破損
屋根から落ちた雪や氷が雨樋にぶつかることで、樋が曲がったり外れたりします。
雨どいが壊れると、雨水が外壁を伝って流れ、コケやカビ、基礎の劣化を招くこともあります。
「雨の日に水が垂れている」「樋が歪んでいる」場合は早めの点検が必要です。
- 屋根裏の結露・断熱性能の低下
屋根の断熱や通気が不十分だと、屋根裏に湿気がこもり、
結露やカビが発生しやすくなります。
結果として木材が腐食し、断熱性能も低下。
冬は寒く、夏は暑い家になってしまう悪循環です。
雪の季節が来る前に、屋根点検をおすすめします
古い屋根の劣化は、普段は目に見えにくいものです。
「特に問題はない」と思っていても、実は雪や雨の時期にトラブルが顕在化することが多いです。
3HOUSEでは、屋根の無料点検・雨漏りチェックを実施しています。
雪の季節の前に、安全・快適な冬を迎えるための準備をしておきましょう。
