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2025.02.17

外壁にはどんな種類があるの?

家の外壁は、雨や風・紫外線などから建物を守る大切な役割をしていますが、新築から時間が経つにしたがって外からのダメージを受けて少しずつ劣化していきます。そのため、外壁のメンテナンスや塗り直しが必要になってくるのですが、塗装する前の下処理や補修、使用する塗料などは外壁によっても異なります。外壁は「家を守る」という大切な役割がありますので、デザインだけではなく、耐久性・耐水性・耐火性なども考慮することが必要です。ここでは外壁の種類とその特徴について、ご紹介いたします。

外壁の種類とその特徴

1.サイディング

現在、最も多く用いられている外壁材です。ボード状の建材で、工場で生産したものを外壁に貼り付けていきます。耐久性・耐火性に優れています。サイディングは窯業系・金属系・木質系・樹脂系など、いくつかの種類があります。以下では、窯業系サイディングと金属系サイディングについて、紹介します。

・窯業系サイディング

石膏やセメントを混ぜ合わせて硬化した外壁材です。機能性(断熱性・耐久性・防音性など)だけでなくコスト面にも優れており、デザインも豊富なため、とても人気がある種類です。デザインは、タイル調やレンガ調などもあり、新築住宅に多く使用されています。10年くらい経つと、表面の塗装やコーキング材に劣化が見られます。※コーキングは、ボードとボードの継ぎ目(目的)に埋め込まれているゴム状の素材のことです。

よく見られる劣化の状態
  • 目地のコーキング割れ
  • ボードの反り
  • チョーキング
  • 色褪せ
  • カビやコケ

 

・金属系サイディング

ガルバリウム、アルミニウム、ステンレスなどの金属鋼板を使ったサイディングです。軽くて耐久性も高く、断熱効果もあります。窯業系に比べると耐用年数は長いですが、コストが少し高め。金属ならではの質感があり、スタイリッシュな外観にしたい方にオススメな種類です。デザインもバリエーションが増えてきました。

よく見られる劣化の状態
  • チョーキング
  • サビ
  • 浮き
  • 剥がれ

 

2.モルタル

以前は主流だった、砂やセメントなどを混ぜ合わせた粘土状のものを塗った外壁です。耐火性に優れていて、強度が強いのが特徴です。コテやローラーなどで塗りつける以外にも吹き付けなど、仕上げによって様々なタイプがあり、表面がザラザラした塗り壁のジョリパット、いわゆる砂壁と言われるリシン、表面が粗く凹凸のあるスタッコ、ツルツルして艶のある吹き付けタイルなどがあります。新築ではあまり見られないですが、再塗装が必要となってくる住宅では、まだまだよく見られる種類です。

よく見られる劣化の状態
  • チョーキング
  • 剥がれ
  • ひび割れ
  • 色褪せ
  • カビやコケ

 

3.タイル

粘土が主材料で、板状にして焼いた素材です。他にはない高級感があり、年を経るごとに味わいが出てきますが、コストは高めです。色落ちや劣化が少なく、非常に高い耐候性・耐久性なため、ランニングコストはあまりかかりませんが、割れ欠けなどが起こることがあるので、チェックが必要です。耐火性にも大変優れています。

よく見られる劣化の状態
  • タイルの欠け、割れ

 

4.ALC

軽量気泡コンクリートと言われる外壁です。軽量なので住宅への負担が少ないのが特徴。また、コンクリートなので非常に耐火性に優れています。しかし、防水性には乏しいので、防水性を高めるための防水処理や塗装が重要です。

よく見られる劣化の状態
  • コーキングの劣化
  • チョーキング
  • 浮き
  • 剥がれ
  • ひび割れ
  • 色褪せ
  • カビやコケ

 

このように外壁材には様々な種類や特徴があり、種類によってメンテナンス方法も異なります。放置していると、いつの間にか劣化が進んでいるなんてこともあります。再塗装をするしないに関わらず、定期的に外壁の劣化状態をチェックすると良いでしょう。